処女の教師と男子高生。生徒にリードされるエッチ──『お見合い相手は教え子、強気な、問題児』

お見合い相手は教え子、強気な、問題児

「こんな展開はありえない」「いやいや、さすがに気づくでしょう」読んだ人の多くはこう言います。でもね、これ、大手コミックサイトで常に上位にランクインしている傑作です。アニメ化 だってされちゃってます。TL界でもトップクラスの傑作なんですよ。

 

今日紹介するのは、TL入門編(?)と言っても過言ではないぶっ飛び設定のあの『お見合い相手は教え子、強気な、問題児 』(作・虎井シグマ)です。

 

ねぇ、だってTL漫画って本来ぶっ飛んでる物じゃなかったっけ?

この作品を読むときには大切なことなので、先に言っておきます。

 

この作品、ぶっ飛んでます。設定が。通常の少女漫画じゃ許されないんではないかな、TLって大人向けなのにこんな設定じゃリアリティがなくて全然感情移入できないんじゃないかな、と思う人もいるかもしれない。

 

リアリティを求めないでください。な~んかリアルっぽく描写されてるような錯覚に一瞬だけ陥ることがありますが、「あ~~こういうことってあるあ……ねーわ」って、なります。が、何回も言ってるけど、ファンタジーだからね。TLコミックを好んで読む人は、ときに「これは……ファンタジー…。」と言い聞かせなければならないことがあるのです。

 

びっくりするくらい前置きが長くなりましたが、高校教師をしている主人公・菜乃の前に現れたのは、本当のお見合い相手に変装をした菜乃の生徒です。

お見合い相手は教え子、強気な、問題児

「兄が先生の見合い相手だった、先生のこと好きだから俺が見合いに行く」っていう、嘘みたいな展開からはじまっていきます。

 

冷静な私たちは「イヤイヤ、いくら兄ちゃんの格好してたとしても、髪型変えてメガネかけたくらいじゃ生徒だって気づくんじゃ……? 」ってよぎりますが、その思考をやめましょう。気づかないんです。作中の菜乃が気づかないんだから、読者の我々も気づかないフリをしなくてはいけない。これがTLを読むときの心得です。

 

では、なぜそんなぶっ飛び設定なのに、この作品はこんなにも人気があるのでしょうか……? 答えはひとつです。菜乃の過去の男性経験の乏しさです。

 

菜乃、処女だったの……?

お見合いのその日、ふたりはホテルに行きます。お見合いって経験がないので分かりませんが、結婚を前提に出会うんだから余程気があれば、出会ったその日にホテルもあり得るのかもしれない。

 

そして、濃厚なキス。唇を離したとき、菜乃が言う。

 

菜乃「あ あの… 私…こういうのはじめてで…」
読者の私たち「聞いてない」

ってなります。

 

たぶんここが結構な角度で私たちの心に刺さる。「女教師が処女」。同じ女なのに、「それやべーな」って、思わず思ってしまったわけです。

 

恥ずかしがる菜乃に対し、宗一郎さん(正しくはお見合い相手の久我くん)は、「大丈夫、怖いことはしませんから。僕が全部教えます」と。優しい。

 

そして興奮も最高潮になったとき、久我は、思わず言ってしまう。

 

「可愛いよ、先生……」
「…? …え? あれ? 先生なんて呼んでなかったよね…」

 

違和感を感じた菜乃は、宗一郎さんのメガネを外します。

お見合い相手は教え子、強気な、問題児

「く、久我くん……!? 」

 

1巻はここで終わりです。くぅううう!! なんて先が気になる終わり方しやがるんだ……! 悶えます。

 

私たちは、何度も思った。「タイトルから察するに、お見合い相手って、あの生徒だよね」知っていた。お見合い相手が久我くんだって。だから何度も違和感を感じていた。「いやいや、気付くよね!?!?」って。

 

何度でも言います。これはTL界のトップに君臨する作品です。TLはファンタジー、リアリティよりも、キュン度とエロチックがポイントになるわけです。

 

『処女の教師が、年下の生徒にリードされながらエッチなことをしちゃう♡ 』これがこの作品の見どころなんです。

 

ちなみにタイトルにある「強気な、問題児」は、ちょっと違うかな、と。一見そう見えるだけで、めちゃくちゃ一途系男子です。Sっぽいエッチを求めているんだとしたら残念に感じるかもしれません。

 

ファンタジー感満点の、でもキュンキュンするTLを読みたいときに。

 

それにしても処女の女教師、本当にエロいなぁ。