”ストーカー”
この言葉がテレビニュースを賑わすようになって、かなりの年数が経ちましたが、依然としてストーカー被害の報告は後を絶ちません。
女性なら誰だってストーカー被害に遭う可能性があります。
今回はちょっと眠くなるような統計の話から、ストーカー対策について詳しく説明するから、しっかり読んでね。
でも、貴女のためになる話ばかりだから居眠り厳禁で!
ストーカー被害は激増している
ところが!
ストーカー規制法が施行された2000年以後、ストーカー規制法違反の検挙件数はすごい勢いで増えているのはあまり知られていません。
その増え方がすごくって、2017年のストーカー検挙件数は法制定された2000年のなんと…
約400倍!!!
※ 2000年の22件に対して、2017年は926件
ストーカー対策や被害者ネットワーク、相談窓口の充実によって件数が増えていることもあるけど、純粋にストーカー犯罪が増えているのは間違いありません。
統計から見るストーカー被害者の特徴とは?
実は、面識のない人にストーカーされるのはレアケースで全体の1割くらい。
意外にもストーカーの約78.3%が顔見知り。
ほとんどが知っている人からの被害なんだ。
例えば夫、元カレ、男友達や職場の同僚とかだね。
男女比率で見ると女性が9割、男性が1割。
年代別に見ると圧倒的に20代の女性がストーカー被害にあっています。
どんなことされたらストーカー被害と言えるの?
厳密に言えば、継続的につきまとい行為されて、被害者が極度な不安を感じたり、行動が制限されてしまい生活に支障が出てしまうことをストーカー行為と言うんだ。
ストーカー被害に遭わないためには早めの相談、早めの対策が命!!
不安に感じつつも「ほっとけばそのうちいなくなる」なんて放置するのが一番ダメ!
これがストーカー規制法で規定されているつきまとい行為だ!
これをやったらストーカー規制法を犯した犯罪行為!という項目の一覧。
ちょっと多いけど、どれか一つでもされたら…すごく怖いよね…。
- 尾行する。
- 通勤通学途中、外出先等で待ち伏せする。
- 自宅や職場、学校等の付近で押しかけたり、見張りをする、うろつく。
- あなたの行動や服装等をメールや電話で告げる。
- 「お前をいつも監視しているぞ」などと監視していることを告げる。
- ネット掲示板やSNSに、貴女のプライベートな内容の書き込みを行う。
- 会うことや交際するようしつこく迫る。
- プレゼントを受け取るように要求する。
- 大声と怒鳴ったり、車のクラクションを鳴らしたり近所迷惑になる行為をする。
- 無言電話をしてくる。
- あなたが拒否しているのに、携帯電話や会社、自宅にしつこく電話やメールをする。
- 汚物や動物の死体等、不快感や嫌悪感を与えるものを自宅や職場等に送り付ける。
- わいせつな写真を、あなたの自宅等に送り付ける。
- 電話や手紙で、卑わいな言葉を告げ恥しめようとする。
僕の友人が実際にあった被害
ここで僕の友人が受けたストーカー被害を少しだけ紹介するよ。
- エレベーター、電車、帰宅途中の痴漢
- 尾行、待ち伏せ、ずっと電柱の陰から部屋を見てる
- ベランダに変な写真をばら撒かれる
- 窓からのぞき(窓の前にタバコの吸い殻)
- ポストにエッチなDVDや使用済みゴムを入れられる
こんなことされたら、怖くて外に出れなくなってしまうよね。その子はごく普通の女性でストーカーされる原因にまったく身に覚えがなかったそう。
それだけストーカー被害は身近にあるっていうことだよね。
もしストーカー被害にあったらやるべきこと
紹介したような”つきまとい行為”を受けたら、貴女の心のダメージは相当なもの。
ストーカー行為はエスカレートしていくことが多いので、ストーカーは早めの対策が絶対に必要!
1.ストーカー行為に対して拒否の姿勢を示す
相手が知り合いだったり、見える位置から監視している、待ち伏せしている場合、「警察に通報します!」とはっきりNO!の姿勢を見せよう。
でも、無理は禁物!
ストーカー被害を受けたら相手に向かってNO!というのは相当な勇気が必要になるはず。
友人や元カレ、仕事の同僚などコンタクトを取れる人物ならメールなどで拒絶の意思を伝えることができるならやってみよう。
ストーカーしてくる男は、言ってしまえば異常者です。
私たちの常識が通用しない危ないヤツなので、毅然とした態度で「怒っているんだよ!」という気持ちが伝われば十分です。
2.警察に相談する
警察に介入してもらった方が抑止力が働きます。
ストーカー規制法にはこのような罰則があります。
ストーカー行為をした者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(第18条)
禁止命令等に違反してストーカー行為をした者は、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金(第19条)
この”禁止命令等に違反して”の部分がミソ。
禁止命令は警察官がストーカーに対してするもので、貴女が被害を訴えない限り警察は動けないんだ。
ストーカー被害を受けたら、まず警察に相談……だけど、相談だけで終わっては状況は変わらない。
警察に被害届を出して警察を動かすように促すことが大切なんだ。
ストーカー被害を警察に訴えることで、警察はストーカーに対して警告をしたり、禁止命令をします。
こうなると刑法による罰則が現実味を帯びてくるので、ストーカーに対して抑止力が働きます。
3.証拠集めをする
正直なところ、僕は警察の力だけではストーカーをやめさせることは難しいんじゃないかなと思っています。
そこで、今までの被害や相手からの嫌がらせ、特に電話の内容やメール、送付物は記録として取っておこう!
なんだか大ごとになってきた感がありますが、貴女がストーカー被害にあっているなら既に大ごとだよ!
警察による禁止命令だけではストーカーの被害は止まらないのが実情。
最悪、逆上して命の危機にさらされる危険も。
だけど、弁護士を介して告訴することで、警察は捜査をすることができるようになり、ストーカーに対して刑罰を受けるかもしれないという大きなプレッシャーを与えることができるんだ。
大抵のストーカーはこの時点でことの重大さを認識し、ストーカー行為が収まるけど、それでも治らない場合は実刑を受けるか、貴女の半径○メートルに近づいてはいけないという裁判所命令が下ります。
つまり、貴女がストーカーを告訴した時点で、相手は詰んでるってことだね!
弁護士への法律相談も初回相談無料だったりするので、気軽に相談しよう。
告訴するとなると警察の事情聴取や弁護士との面会など、学校や仕事を休んだりする必要も出てきてしまうから、職場や学校へ相談の上で動こう!
職場や学校にとっても、貴女は貴重な人材。
きっと理解を示してくれるはず!
どんな証拠を集めればいいの?
具体的に、どんな証拠を集めればいいかというと…。
- つきまといや、家の近くを見張っている。
→ その写真や動画を撮る。
→ 可能であれば○月○日○時ごろから○時ごろまで監視されたという記録を取る。 - 頻繁に電話をしてくる。
→ 着信履歴の日付と時間、電話した回数をスクリーンショットを撮っておく。
→ 電話に出る時は録音アプリを使うか、電話音声をスピーカーにして録音する。 - メールやLINEでしつこく連絡してきたり、暴言や卑猥な内容を送信してくる。
→ その内容のバックアップを取る。 - 郵便物や手紙、メモを送りつけてくる。
→ いつ届いたのか確認。消印のある封筒は捨てずに保管。
→ 汚物や動物の死骸などは警察に即通報して、写真を撮って保存。
こうした証拠は多ければ多いほどストーカー犯罪の裁量に影響します。
気持ちの悪いメッセージや通話記録を残すのは嫌かもしれないけど、貴女の身を守ることにつながるので、可能な限り証拠を収集しよう。
4.身を守る行動をとる
これ以上、ストーカー行為がエスカレートしたり、貴女の身体に被害が及ぶ前に、防衛手段を取るようにしよう。
すぐにできることばかりなので、周りの人の協力を仰ぎながら実践してみて!
- 場所が特定できるようなSNSの投稿はしばらくおやすみ。
- スマホの位置情報の共有をOFFにする。
- なるべく一人で行動しないようにする。
- 防犯ブザーや催涙スプレーを携帯して常に取り出せるようにする。
- カーテンを遮光カーテンにして常に閉めておく。
- 玄関にダミーカメラを設置する。
- 玄関ドアや窓に補助錠を取り付ける。
- カメラ付インターホンに交換する。
これらの機器や防犯グッズが実際に役立つことよりも、ストーカー犯に貴女の防犯意識が高いことをアピールすることで、ストーカー被害や行為のエスカレートを未然に防ぐことが期待できます。
防犯の極意「戦わずして勝つ」ですね!
『ストーカー被害にあった時にするべきこと』のまとめ
ストーカー被害は年々増え続けていて…いや、激増していて、もはや人ごとではない状況。
ストーカー被害を受けた女性は極度の不安から正しい判断ができなくなってしまい、誤った対応を取ってしまいがち。
ストーカー被害にあったらまずは警察に相談しよう!
そして被害の状況を可能な限り記録して証拠を集めよう!
ストーカーしている相手が誰かわかっている場合は警察に被害届を出す!
そして、弁護士に被害の状況を詳しく説明して相手を告訴しよう!
もちろんストーカーから身を守る防衛手段も大切。
可能な限り色々な人から協力をしてもらいながら、一人で外を出歩かない。
防犯グッズを携帯したり、防犯カメラやカメラ付インターホンを取り付けるなどして、ストーカーを自宅周辺に寄せ付けないことも重要。
被害届や告訴というと気が引けてしまう女性も多いけど、それだけのことをされているんだ。
だから情けは無用!
貴女の身に危険が迫る前に、被害届を出して相手を告訴してしまうのが唯一にして一番の対策!
とても労力がかかることかもしれないけど、取り返しのつかない事態になる前に行動しよう!
危険は日常の中にいっぱいある!
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