ラブライフカウンセラーのぽかべ(@pokabe_com)です。こんにちは!
セックスで「イッたふり」をしたことありますか?
イッたふりをするのが便利なシーンはあります。例えば、以下のようなシチュエーションなど。
「テクニックを気にしてる相手を傷つけたくない」
「相手がなかなかイカないのが苦痛で、早く終わらせたい」
「感度がいい女性だって思われたい、相手を喜ばせたい」
特に、セックスを職業にしている女性にとっては、大事なスキルになるかもしれませんね。
しかし…イッたふりをするのは、できればやめたほうがいいです!
ワンナイトならまだしも、特定のセックスパートナー相手にするのは本当におすすめしません。
当記事では、私がイッたふりをおすすめしない理由と、じゃあ相手にはどう伝えればいいのか?のコミュニケーション方法についてアドバイスを書いていきます。
イッたふりをやめた方がいい理由3つ
イッたふりをすることは、その場しのぎでセックスを終わらせたり、相手を喜ばせるのにはいいかもしれません。しかし長期的に考えると、実はイッたふりにはデメリットも多いのです。
その1「一度イッたふりをしたら、ずっと演技することに?!」
あなたがイッたふりをすると、相手は「このやり方で相手は気持ち良くなるんだ!」と間違えた学習をします。
しかし相手にとっては成功体験なので、次回以降も同じパターンを繰り返そうとするのは当然です。
どこかで正直に伝えない限りは、してほしくないことを延々とされ続けるエンドレスループに突入してしまうかも。
また、イったふりによって「イってくれた」という履歴が相手の脳内に残ります。ですから、次回以降「今回もイッてくれるかな」と期待してしまう人もいるでしょう。
極端に自信がないか、逆に自信過剰な「気にしい」の場合は、なおさらそういう傾向に拍車がかかります。
あなたとしても、「そろそろイッたふりをしないといけないかな…」など理性が働いてきて、本能的な快感に集中するどころではなくなってしまいます。
イッたふりを重ねれば重ねるだけ、あとあと正直な希望を言い出しにくくなってしまいます。
できれば、そもそもイッたふりに踏み切らないでほしいのです!
その2「自分の快感ポイントが相手に伝わらないままになる」
女性の快感は、繊細かつ複雑。とくに性感帯を開発している段階では、「どんなところが気持ちいいだろう?」と1つ1つ確かめて探っていくので、オーガズムまでにある程度、時間がかかるのも当たり前。
私が見たり聞いたりした範囲ではありますが、クリトリスマッサージや手マンなどの前戯で、オーガズムまでに30分以上も時間をかけることだって少なくありません。
本当に気持ちいいセックスは、地味で小さな意見の出し合いによってこつこつと作られていきます。…というか、違う人間同士がいきなりセックスしてばんばんイケることのほうが少ないです。
でもイッたふりは、その探求の道を自分から通行止めにしてしまうようなもの。
あなたが本当はどうしたらイケるようになるのか、相手に伝わらないまま道が閉ざされてしまうことに…。
これからも好きで一緒にいたい相手ならなおさら、「イッたふり」はしないほうがいいのです。
その3「だんだんセックスそのものが苦痛になってくる」
イッたふりを続けていくと、相手のセックスが「自分好みじゃない状態」で完成品として固定化されていきます。
また、相手も「またイッちゃったんだね♡」などと嬉しそうにしているので、それを見て「こっちの本音も知らないで!」とだんだんイライラしてきます(笑)
そんな状態になると、いまさら正直に要望を伝えたら余計に相手を傷つけるかなぁ…と、本音のコミュニケーションを諦めかけてしまいます。
ここまでくると、あなたにとってのセックスは「自尊心を傷つけられ、相手に気を遣うイベント」になってしまうので、だんだんとセックスそのものを避けたくなります。
あなたがイッたふりをしていたと気づかない相手は「あれ?セックスに満足してくれていたはずなのに乗り気じゃないのかな?」と、どう接していいか分からなくなってしまいます。
不安を煽るような書き方をしてしまい恐縮ですが、これは意外にあるあるパターンなんです。
おすすめのコミュニケーション方法!
「でも、正直に伝えたら繊細なパートナーが傷いてしまうかも!」
「もうイッたふりをしすぎて、今更言い出せない。」
こんな不安もあるかもしれません。
相手を傷つけずに自分の希望を伝えるには、まずは感謝を伝えることです。
できれば本心で感謝できるポイントを見つけられたらいいのですが、多少のウソをついたり内容を盛ったりすることはやむをえないと思っています!(笑)
とにかく、自分も相手も気持ちよく前に進むために必要なコミュニケーションなので。
例えば、こうしてほしい、という意見を伝えるときには…
「抱き合ってるだけでも幸せだからこのままでもいいけど、たまには〜〜〜してみたい」
「いまのままでも十分に気持ちがいいけど、〜〜〜してくれたらもっと気持ち良くなれるかも」
など。
セックステクニックや新しい触り方の採用は、いってみればあたらしいチャレンジ。
気にしいな相手は、チャレンジして失敗したらどうしよう…と、うまくいかなかった場合に目がいってしまうもの。
「今のままでも合格点!これからすることはプラスアルファだよ」という前提をつくってあげたほうが、安心して試行錯誤してもらえます。
逆に、これはやめてほしい(痛い触り方など)、と言いたい時には…
「今までは気持ちよかったけど、体質が変わったのかあまり好きじゃなくなった。もう少し〜〜してもらえない?」
「いまは生理周期的に、その触り方だとちょっと敏感で痛いみたい。やさしくしてみてくれない?」
などの言い方がいいでしょう。
今までイッたふりしていたんだゴメン!と正面から謝りたい人は止めませんが、相手は大きなショックを受ける可能性大。
「なんでウソついてたんだ!」ともめて、セックスの話し合いどころじゃなくなるかもしれません。
こうなったらもう、自分もよく分からないけどなんか感覚が変わった!と、いったん設定をリセットしちゃうのが得策だと思います。
「あれ、今まで気持ちよかったんじゃなかったの?」と相手に驚かれるかもしれませんが、それは仕方がありません。
「その時は気持ちよかったんだけど、なんか今は違うから、一緒に探してみてくれない?」と、さりげなくこれからの共同作業をお願いしてみるといいのでは。
【まとめ】相手はきっと、あなたのことを知りたいと願っている。
イッたふりをしてほしい!と相手に願っている人はどれだけいるでしょうか?
演技で演出するよりも、あなたが本当に気持ちがよくなる方法を少しでもいいから教えて欲しい、自分とのセックスで心から気持ち良くなってほしい、と相手は願っているんじゃないでしょうか。
(むしろ、そういう相手とじゃないと信頼関係がベースにあるセックスはできないですよね…)
きっと、あなたも相手に対して同じことを考えませんか?
イッたふり、と書くと単なる演技にみえますが、悪い言い方をすると「相手にウソをつく」ということ。しかも演技した自分の首をじりじりと絞め続けるので、お互いにいいことがありません。
相手を信じて、これからはお互いに正直な意見を伝えていけたら、心の底から気持ち良くなれるはずです。
優しすぎるあなたの場合、ちょっとワガママに伝えてみるくらいのほうがうまくいくかもしれませんよ。応援しています!
この記事を書いた人
「性は身近なもの」がモットーのセックスカウンセラー。ラブグッズ・フェムテックは年間100個以上試すオタクです。性の相談をしやすい世の中を目指し、月間10万pvのブログとSNSにて発信活動をしています。